ターコイズ ~天然?人工? 偽者について~

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ターコイズ 〜天然?人工? 偽物について〜

ターコイズと言えば、天然石屋さんに行くとビーズが一連で300円くらいで販売されていたりして、安価な石。

見た目は青一色、物によっては模様もほぼ均一のような、個性のない石としての方が一般的には認知されていると思います。

多少石好きの方なら、そういったものがほとんど偽物であると知っていて、逆に手を付けずらい石というイメージのある方も多いと思います。

もちろん、一連300円で売っているようなもので、色や模様がほぼ似たようなら偽物だと思います。

丸玉のターコイズのビーズはほとんどなく、タンブラー(原石の表面を研磨した、ごつごつしたビーズ)のような物で仕入れ値は日本のビーズの何十倍でした。

また、アメリカ産のターコイズであれば鉱山名(鉱山の主が自分の鉱山に命名)がついていることが多いですが、それもなかなか少ないものです。

日本でもある程度有名なスリーピングビューティーやキングマンなどはその名前をつかって、染め物などを販売している事も、最近ではあるようです。

偽物(人工)と天然についてはターコイズは色々とあるので後々ゆっくりと語ろうと思いますが、酷いものでは石は染め物、模様は描いただけ、なんてものもあるそうです。(水につけると表面の模様がとれる)

また、ターコイズが偽物の色合いやターコイズブルーのカラーで印象として定着しているためか、知らない人が初めて見ると緑色のターコイズも偽物だと思えるようです。

そのため、販売していると時々、緑色のターコイズをみて

「緑色って偽物でしょ」

と言って立ち去っていくお客さんをみるとなんだか切ない気持ちにもなる事があります。

遥か昔太古より人類に親しまれ、ほとんどの人が一度は耳にしたことがあるだろうターコイズ。

しかし、その本来親しまれてきた天然のターコイズは今や偽物にそのイメージをとって変わられているように思います。

ターコイズの中にはあえてカッパー(銅)でターコイズを染めて、色を鮮やかに、そして模様はパイライトのようにきれいに輝く、装飾用の美しいターコイズとして販売されていたりもします。

もちろん販売時には染めた物である事をお客様にお伝えして、販売することは重要だと思いますが、練り物や染め物もそれはそれで、装飾品の材料としてならありかもしれません。

ですが、ターコイズ好きとしてはやはり個性豊かな本物のターコイズの良さを知ってほしいなとも常々思います。


天然のターコイズと人工のターコイズ


 

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ターコイズは(ターコイズと言っていいのか怪しいものも含め)主に5つほど種類があります。

1、完全に天然なターコイズ

2、天然なターコイズをスタビライズ(樹脂加工)したもの

3、ターコイズの粉を練って固めた練り物

4、別の石(マグネサイトやハウライト)を染めたもの。

5、ターコイズカラーのプラスチックやガラスなど。

後半二つに関しては最早ターコイズですら無いですが、一つ一つ説明していこうと思います。

まず1の完全に天然のターコイズは言うまでもなく、天然のものです。採掘された状態からなんら加工をうけていないもの。

ターコイズは多孔質(結晶中に多くの穴をもつ)のため、天然の原石は水を吸わせると色が濃くなり面白い。もちろんなんの加工もされていないため、汚れや油、光などにより変色してしまうこともある。

ですが、それが天然の面白さだとも僕は思います。

鉱山によっては石の硬度がもろい物もありますが、天然でも十分に硬いものはあります。

身に着けているうちに変色し、自分だけのターコイズの色にかわっていく。宝石としてなら色が変わらないものがいいかもしれませんが、自分だけのお守りとしてならこの色が変わっていくターコイズをぜひ身につけたいところです。

ネイティブ•アメリカンの間ではターコイズを「空の石」「水の石」として親から子へ引き継いだりします。

そして、親から子へ引き継がれた石は当然、使われていて色が変わっているでしょう。

その色の違いが親の生きてきた年月や子への思いを表しているような気さえします。

ただし、近年では天然のターコイズは普通に日本の市場で探しているとなかなか見つかりません。基本的にターコイズは本当に宝石として扱えるような高品質の物は少なく、白いチョークのようなものや、すぐ砕けてしまうもろいものも多く産出されます。

そのため、樹脂加工で硬度をあげたり、色を鮮やかにする加工をしたものが大半です。

2がこの樹脂加工(スタビライズ)したターコイズです。

これは上でも記した通り、商品としては扱えない、または研磨などの加工に耐えられないターコイズを加工したものです。

透明の樹脂で硬度だけあげたものや、中には採掘している会社ごとの配合の色がついた樹脂で、色付けしている物もあります。

現在市場に出回っているターコイズはこの樹脂加工した物が多いです。大きな会社で研磨しているような鉱山(キングマンやスリーピングビューティー(閉山しています)など)は、研磨後樹脂加工をしてから市場に出す物が多く、なかなか本当に天然の物は手に入りません。

しかし、中には作業している人がお弁当箱に詰めて天然の物をもってきていたり、稀に樹脂加工していないものも出回ります。

また、個人で採掘しているようなターコイズは逆に樹脂加工していないものもありますが、採掘量も少ない為、貴重です。

本当に天然なターコイズは1ですが、僕としてこの2まではまだターコイズと言えると思います。

ここで一つ注意点ですが、1のターコイズであっても鑑定に出すと樹脂加工と判定される事があります。

これは研磨の際に仕上げなどでシリコンを使用していると、そういった判定がでてしますこともあるそうです。

そのため、この樹脂加工と天然もなかなか判りづらいものでもあります。

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さてさて、偽物というならここからの3、4、5が偽物かなと僕は思います。

3はターコイズの粉末などを練り固めたものです。粉末にしたターコイズをガラスやプラスチック、樹脂などで練り固めます。

まだ、ターコイズを使用しているのでターコイズと呼べる、、、呼べない、かもしれませんがそれでもターコイズを使用してはいます。

4は上記の写真の白い石ハウライトやマグネサイトをターコイズカラーに染めた物です。酷いものだとトイレ用の洗剤で染めてあるとも言われる、この染めターコイズ。

おそらく見かけた事があるだろう「ハウライト ターコイズ」がそうです。

正確には「ターコイズカラーに染めたハウライト」ですが、そこは商売。知識が無く勘違いした人が悪いとばかりに沢山出回っています。

ターコイズとは一言もいっておらず、ハウライトとしっかり記載しているので多少の知識がある人にとっては偽物をつかまされない分、良心的?ではあります。

、、、が、判らない人にとってはなんともショッキングな話です。

ハウライト自体の模様もある為、それっぽく見えなくもないですが偽物です。成分に最早ターコイズすらはいっていません。

よくパワーストーン ブレスなどでハウライトターコイズを使っているのを見かけますが、デザインとしてならともかく、パワーストーンとしてはどうなのかな?と思う事があります。

買った時にその意味を知って買った事による自己暗示であれば、ありだと思いますが、、、

そして、ターコイズについてもそうですがこうして文章を書いていると、ハウライトもなかなか不遇な石だなと感じます。

単体でも研磨してみると白地に茶色や黒の模様で個性のあるいい石なのですが、偽物として知名度が高くなかなか脚光を浴びることがない。切ない話です。

また、他にもハウライトは偽物として使われます。ホワイトバッファローです。

ホワイトターコイズと勘違いされる、ホワイトバッファロー(これもターコイズではない)はターコイズと同じ鉱山で採れるが、ターコイズの色を左右する成分が一切含まれていないため、貴重、珍しいということで稀に産まれる、白いバッファローにちなんでつけられました。

つまり、ターコイズではないですが貴重な「白い石」のため、白いハウライトやマグネサイトがこれまた偽物として使われます。

さて、この4の染め物はそれでも石が使われていますが、5は最早石ですらありません。

偽物というよりはターコイズカラーなだけかもしれませんが、時折お客さんから本物として買わされたという話を聞くので、のせておきます。

ビーズなどで多いですが、ターコイズカラーのプラスチックやガラスです。

一番驚いた話だと

「ブラックライトで光るターコイズとして買った」

というのを耳にした事があります。

僕も気になりネットなどで調べてみましたが、これはどうもターコイズとは別のガラスのビーズのようでした。

通常でガラスやプラスチックのビーズとして販売している分には何ら問題ありませんが、これを石屋さんがターコイズとして販売していると聞くと切ないものです。

ターコイズの種類に関しては以上ですが、ターコイズがなかなか難しい石だと言うのは理解いただけたのではないでしょうか?

昨今では鑑定やターコイズの専門家でもなかなか判別が難しい石です。

それこそ、精密に調べるには研磨してなかが白くないか調べたり、焼けた針を当てる鑑定に持っていくという方法もありますが、それも確実とは言えません。(鑑定に関しては設備によるかもしれませんが)

ターコイズを買いにうちのお店を訪ねてこられるお客さんにたまに鉱山や、真偽についてきかれます。

ですが、何度も人の手を介したものに関しては正確にお答えする事はできません。鉱山は一度産地名が判らなくなった時点で、本当に思ったものとあっているかわかりませんし、真偽についても何となくは経験上わかりますが、はっきりと断言するわけにもいきません。

とても個性が豊かでまた美しい石ではありますが、本当にターコイズを手に入れたいと思ったら本当に信頼できる業者から探してみるしかないのかもしれませんね。

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のんびりトラ
About のんびりトラ 88 Articles
日々人生について考える男。 インナーチャイルドセラピスト資格有り。 TA(交流分析)カウンセラー認定有り。 NLPマスタープラクティショナー。 アメリカのターコイズをアメリカに買い付けに行ったり、日本で研磨販売している模様。 趣味は散歩で、最近は特に川で泳ぐカモに目を引かれている。
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